
職場の同僚の奥さんを見て、人妻を抱いてみたいと思った。
多忙だった仕事がやっと一段落したとき、同僚が俺をねぎらって一席設けてくれたのだ。その飲み会の場に、彼は奥さんを連れてきた。スタイル抜群の美人。目が合うと、胸の奥から突き上げてくるものを感じ、顔が熱くなる。
「お前も連れてくればよかったのに」
夫婦同伴にしようと言われていたのでそれも考えたが、妻とは冷え切っていて、気軽に飲みに誘える空気ではない。
「まあ、今晩は大いに飲んで鬱積したストレスを解消してくれ」
同僚がそういうと、奥さんが品のよい手つきでビールを注いでくれた。白い手がまぶしい。そのとき人妻っていいなと思った。彼女のような人妻を抱いてみたい。その欲望は消えず、気がつくと出会い系に登録し人妻を探し始めていた。
仕事のストレスとセックスレスからくる欲求不満が根本にあったのだと思う。少なくとも妻との満足な性生活があればこんなことにはならなかった。ここ数年セックスがなく、性欲の処理は孤独なオナニー。やっていることは独身と同じで、セカンド童貞はなはだしい。
運良く地元の松本市に住む人妻を見つけた。同僚の奥さんに比べれば見劣りする地味な女で、お世辞にも美人とは言えず背も低い。
ただし好都合な面もある。仲良くなって盛んにメールを交換したが、夫とのセックスレスに悩んでいるようで、かなり性欲がたまっている印象がある。時間をかけてうまくセックスに誘えば落とせそうで、人妻を抱いてみたいという願望を叶えられるかもしれない。
「会いませんか」
そうひとことメールした。その返事が実に刺激的だったので書いておきたい。彼女、なんと書き送ってきたと思う?
「そうですね。会いましょうか。ただしお願いがあります。中出しは嫌です」
出会い系の人妻に「会う」ことは「セックスする」ことを意味するのだと実感する。人妻との出会いは男性器と女性器の出会いなのだ。
性欲にかっと火がついた。
その二日後の夜、素性のよくわからない欲求不満の人妻を抱いた。彼女はエレガンスな勝負下着を着ていたが、あまり似合っていなかったのを覚えている。俺は彼女とセックスしながら、同僚の奥さんを思いだしていた。
その人妻とは一回限りで別れた。この調子で行けばもっと素敵な人妻に出会えると踏んだからだ。
明日、とある美人妻に会う予定。
出会い系に来て二人目の人妻。いや、二個目の女性器だ。