どうしても童貞を捨てたくて人妻にお願いした

どうしても童貞を捨てたくて人妻にお願いした

「お姉さん、僕にセックスを教えてください。僕は童貞なんです」

出会い系で知り合った人妻に正直にお願いした。元々童貞を捨てるために出会い系に来たのだし、経験者から手ほどきを受けるために人妻を選んだのであるから隠しても仕方ない。こちらの思いを最初に知ってもらい、OKならさっさと次のステップに進みたいし、NGなら次を探したい。

だからそのお願いをする際、緊張しなかったし恥ずかしいという思いもなかった。本気で童貞から抜け出したい男は冷静に言いたいことを言えるのだと思った。それはやっと出会えた医師に苦しい症状を伝える患者の心理に似ていると思う。

彼女は高松市在住の三十六歳。俺よりひと回り上だ。色艶もあり人妻の魅力に満ちており、手ほどきを受ける相手としては申し分ない。

彼女は惚けたような目で俺を見ると、こんな条件を出した。

「わかったわ。そのかわりずっと私の彼でいるのよ。いい?」

「どういう意味ですか」

「童貞捨てていい気になってほかの若い女に乗り換えたりしないってこと」

「お姉さんの愛人になる、ということですか」

「そうなるわね」

仕方ない。彼女にする気などなかったが、セックスの教えをこう以上は彼女の要望に従うしかない。断ったらまた相手探しから始めなくてはならない。

初セックスはさすがと緊張した。AVやエロ本ならすぐに勃起するペニスも、現実の女体の生々しさに驚き萎縮してしまう。あり得ないものがそばにある気がした。

―これが女性器か? 夢にまで見た女性器か?―

女性器が別の器官に見える。彼女の女性器に初々しさがないのが原因ではない。若い女のものであっても同じ印象を持っただろう。生で見る女性器は意外に単純で滑稽ですらあった。

「そんな感じかしら・・・うふうんッ! もう少し触ったら挿れていいわ」

彼女の指示通りのクリ愛撫をしたあと、半勃起状態のものを強引に差し込んだ。今まで味わったことのない感触が来た。手コキやオナホールの快感とは違う快感だった。妄想の中で味わっていたセックスの快感はオナニーの延長に過ぎなかったと気づく。これがセックスなのか。すごい。

妄想の中の女性器とセックスが嘘っぱちであったことに感激。

これこそ童貞を捨てる歓びなのだと思った。

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